公益社団法人さいたま緑のトラスト協会

7号地・小川原家屋敷林

さいたま市岩槻区北部に位置し、西を綾瀬川低地、東を元荒川低地に挟まれた台地上にあります。屋敷林として寄附された土地で面積は0.7haと小さいのですが、周囲には斜面林を含めて緑地が多く、驚くほどたくさんの植物、野鳥、昆虫などが生育しています。

コナラ、クヌギ、ケヤキ、イヌシデなどの落葉樹に混じり、シラカシ、スダジイ、ヒサカキなどの常緑樹があり植林されたスギもあります。春には、ジュウニヒトエ、キンラン、ギンラン、ホウチャクソウ、スミレ類が咲き、秋には十両、百両、千両、万両をはじめハダカホオズキ、ガマズミ、ヒヨドリジョウゴなどの赤い実が見られます。小鳥の声を聞きながらゆっくりと散策してみませんか。

人気イベント・活動の力点

  • 自然観察と深作川周辺の探鳥会(公募します) 
  • 生物多様性に富んだ豊かな自然を保全する活動

7号地の様子

 

地図

アクセス

  • JR宇都宮線蓮田駅東口から約1.7㎞(徒歩約25分)

  • 入口に数台駐車可 イベントの際は公共交通機関をご利用ください。

周辺の見どころ

小川原家の先祖も、馬込の歴史から、鎌倉時代に移り住んできたのではないかと考えられます。屋敷周辺に歴史的構造物等があります。

  • 稲荷大明神
    北側樹林地に祭られている。鎌倉時代に祭られたとされており、ほこらは新たに作り直されたものである。祭りは昭和20年代頃まで集落の人たちが集まって行われていたようです。重さ28貫(1貫は3.75kg)の力石がおいてあり、祭りのときに皆で持ち上げて力比べをしたようです
  • 構え堀
    屋敷の周辺に掘られている堀で、屋敷裏に形跡を確認できますが、ほとんど消滅しています。屋敷は周りの屋敷林よりもやや低い位置に建てられているため、大雨時の雨水流入を防ぐために掘られたものとされている。現在残っている堀は、幅1m程度、深さ数十cm程度であるが、昔は深い場所で1m近くあったようです
  • 屋敷
    今の屋敷は昭和48年に建て替えられたもので、以前の屋敷は、150年から200年近く建っていたものと考えられます。構え堀も前の屋敷を建てたときに掘られたものと考えられます。さらに、その前の屋敷は、現在の稲荷大明神の西側に建てられていたのではないかと推測されていますが、形跡はまったく残っていません。敷地内にはごく微妙な起伏がみられ、屋敷は屋敷林よりもやや低い場所に建てられています
  • 大株の根本の洞穴
    昔、盗賊が攻めてきたときに、盗まれては困るものを埋めたとされている穴が木の根本に残されています
  • 屋敷林
    屋敷林は、屋敷の南側と北側にあります。南側の林は昭和20年代頃まで薪炭林として使っていたようです。北側の林は、家の用材をとるためにスギが植栽されています。また、林の一部は、以前は畑であったとされていて、後に放置され植生遷移が進行したものと考えられています
  • お地蔵さん
    屋敷沿いのモチノキの下にあり、元禄の文字が刻まれているとこから、江戸時代に作られたものと考えられています
  • 赤坂沼
    近くにある赤坂沼では、水鳥の観察もできます

関連サイト

その他

正式名称小川原家屋敷林
おがわはらけやしきりん
所在地さいたま市岩槻区馬込
面積7,340平方メートル(寄附6,850平方メートル)
取得経費1,500万円(寄附・一部取得)
取得年度平成12年度(寄附)及び平成13年度(一部取得)

県内の保全地で様々なイベントを開催しています、ぜひ遊びにきてください!

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