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平成17年度スタッフ専門研修会第6回

■年月日 平成18年2月24日(金) 10時~18時
■天気 曇り
■場所 国立女性教育会館
■講師 牧野理事 大堀理事 小峯理事 牧山清美氏(森林組合) 飯野幹雄氏(3号地ボランティアスタッフ)
■参加人数 研修生19名 事務局3名

 ボラティアスタッフ専門研修会の最終の講義と観察会が嵐山町にある「国立女性教育会館」にて行われました。当日は雨を予想し「安全管理」室内での講義になりました。講義後は教育会館の周辺の自然観察を行いました。最後に普及用パネルを皆で仕上げ一日の研修が終了しました。

10:00~12:00 講義「斜面林の履歴」牧野理事
         講義「放置された雑木林をどうするのか」大堀理事
13:00~17:00 講義「安全管理」飯野スタッフ 牧山氏(中央森林組合)
         自然観察 教育会館の周辺を観察
17:00~18:00 作業「普及パネル作成」指導 小峯理事


【研修生メモから】
斜面林の履歴」埼玉県小川町の例をあげて参考図書、田村説三著「村むらから見た里山の自然と人びとのくらし 小川町の歴史」
江戸時代初期(草場、畑、馬草場・・・肥料にするため、山の斜面の北側に多く見られる。御林・・・殿様の領地 切畑・・・焼畑で各地主が小規模で焼いていた。) 
江戸時代中期(焼畑をやめて→木材生産、炭、薪として利用するようになった。
使えるものは何でも使った→生活の支えにした)
江戸時代末期(御林、下草銭を幕府に収めていた) 12代将軍の家慶の頃入会権
がはっきりしてきた。11月頃草を刈り肥料にした。山の上には人々の願いを込めた火除け、雨乞い、金毘羅大権現、道端には野仏などが祭ってある。
明治時代(入会は減少・・・各地主の領地がはっきりした) 
昭和時代第二次世界大戦後の拡大造林


【研修生メモから】
放置された雑木林をどうするのか
ストレス要因によって分類したGrimeのC(コンセプション)-R(ルーデアル)-S(ストレス)の関係
人里種は人為的かく乱に強いものが残る。自然のストレスが大で人為的ストレスも大の場合は生育不可能になる。
森林の種類 
自然林・・・原生林 一次的な林 天然林
半自然林・・・二次林(雑木林 代償植生)→人間が手を加えるが自力で再生する林
人工林・・・植栽林→人間がすべて維持管理する林
雑木林の伝統的利用形態(農的利用)、現在の利用形態(都市的土地利用)
放置された雑木林の問題点(①生態的問題点・・・アズマネザサの繁茂、常緑幼樹の生長、帰化植物の侵入と優占②社会的問題点・・・公共事業、宅地乱開発、残土処理場、不法ゴミ捨て場、不法ゴミ焼却)
外来種のニセアカシアの合理的な戦略により雑木林のコナラなどの種は消えていく(①超陽樹性のため裸地に進出②根粒菌による窒素固定能力があるために場所を選ばない③成長がはやく光競争に有利④樹高が高いので光を独占⑤浅根性で根返りしやすい、材が重いので他の植物を巻き添えにする⑥根の萌芽力が高いので種子によらない繁殖が可能⑦アレロパシーにより他種を排除する)
里山放置林→環境林、文化林→生物多様性→思想を残すこと、持続可能な自然共生→よりよい自然を残すためには大きな面積、まとまり、つながりなどが大切
里山林の公益的な役割(①物質生産②CO2固定③生物多様性保全④水源涵養⑤防災⑥景観維持⑦環境学習、環境教育、文化の場⑧レクリエーションの場)



【研修生メモから】
安全管理
施行現場管理体制の整備(①作業内容を全員が理解する②作業員の適切な配置と作業員の資格の確認③現場条件にあった対策④緊急時の連絡体制、緊急時のアクセスポイントを事前に確認⑤日々の安全管理⑥作業員の健康管理)
現場での安全管理(①作業現場の事前踏査、林分の状況、地形などの作業条件の把握②作業の打ち合わせ・・・山割りや作業の手順の確認、伐倒時の合図③作業に応じた服装・保護具④作業前の環境整備・・・浮石などの不安定なものを事前に撤去。踏み抜き災害防止のためにかん木やササなどの切り口は低く平滑に⑤看板、標識の整備)
刈り払い機による下刈り作業(①カバーに雑草やつるがからみついた時はエンジンを止めること②キックバックの注意③上下作業の禁止④近接作業の禁止)
チェンソーによる伐木・造材作業(危険区域の設定、避難場所の選定、適切な受け口・追い口、伐倒の合図、かかり木処理の禁止作業、かかり木の標示、材の転落防止)
危険な動植物への対応・・・適切な服装、危険個所からの迅速な避難スズメバチは真っ直ぐに飛ぶのでかがむだけでもよい。マムシは平らなところにはいない。土手や風の抜けるところにいる